『この音とまれ!』26巻の感想&レビュー

漫画

こーんにちはー👐

あんにんです。

2022年3月4日に『この音とまれ!』第26巻が発売されたのでそのレビューをしていきたいと思います。今巻は餡が詰まりすぎて爆発寸前の餃子並に内容が盛りだくさんです🥟🥟

あらすじ📖チカとさとわの恋の行方はいかに…?

【前半】

宇月と我孫子に呼び出され、会いに行ったチカ。

しかし、それはやはりチカを再び冤罪に陥れようとした罠だった。

こっそり後をつけたさとわがチカの助けに入り、必死にチカを守ろうとする姿を見た宇月がその理由を問うと、「大好きだから」と泣きながら答える。

それに応えるようにチカがさとわを抱きしめる光景を見かねた宇月が、さとわに殴りかかろうするも、現場に到着した箏曲部のみんなと哲生によって阻止される。

こういう時にだけ来て友達面する_____

宇月の指摘に、こっちはいつでもチカを引っ張ってあげれるように、いつも明るい場所でチカと一緒にいる覚悟を決めていると答える哲生。

それを聞いてすっかり気力を失って項垂れてしまった宇月を他所に、面白くない我孫子が再度悪巧みを試みるも、哲生に見抜かれ、逆に腹パンを食らってしまう。

そこにタイミングよく警察が駆けつけ、連行される宇月に同行したいと警察へ依頼した百谷はパトカーの中で、宇月の奥底にある本当の気持ちに気づいていながらも見てみぬふりをして、宇月を一人ぼっちにさせた自分を心の中で責める。

宇月にお前と代わってやれるなら良いのにと言葉をかけるも、代わったとしても百谷やみんなのようにチカの幸せを願えなかったと答える宇月。

二人の想いをのせたパトカーが走り出したところで、事件は幕を閉じた。

【後半】

学校に戻り、校長室に呼び出されたチカたちは、実は哲生が今回の事件が起きる前から既にこういう事件が起きると考え、校長、教頭、滝浪先生に相談をし、大人の力を借りてチカを守る対策をしていたこと、そして全国に行けるように、多くの人に助けられ支えられた事を知り泣き崩れるてしまう。

さあ、これでいざ!!気持ちを切り替えて全国大会に臨もうとする矢先_____

テストという試練がみんなを待ち構えていた。

男子は恒例の哲生の家でのテスト勉強会で、女子は女子でそれぞれ勉強会を開き、さらに絆を深める時を過ごした箏曲部メンバー。

後日、事件当時証拠としてさとわが撮っていた動画を見て盛り上がっていた箏曲部メンバーだったが、何とさとわがチカのこと大好きだからと叫ぶ場面まで録画が続いたいたのだ。

あまりの恥ずかしさに今にでも泣き出しそうなさとわを見て、チカはさとわに自分もさとわの事が大好きだとみんなの前で伝える。

そして全国大会出場を前に、大会で弾く『あい』という曲のタイトルについて、全員が納得できる解釈をすることができ、曲を自分の中に落とし込む事ができた箏曲部のみんな。

それぞれの胸いっぱいの想いを抱いて、今度こそいざ全国大会へ_____

👀見どころポイント👀

巻頭:カラー扉絵

チカと哲生の友情が好きな皆さん、お待たせしました。

カラー扉絵がチカと哲生のツーショットです。

第26巻はそれぞれの想いが散りばめられていて盛りだくさんではありますが、メインに描かれていたのは哲生とチカの関係性、哲生のチカに対する想いやりです。

巻頭の扉絵でその想いが哲生のカオから滲み出ていて、何つぅ優しい顔してんだって、ちょっとウルッとなりつつも惚れなおしてしまいました。

🚨女性読者をきゅんとさせた罪で逮捕ね。

巻末:宇月と我孫子のプロフィール

宇月と我孫子が気になってた皆さん、お待たせしました。

ついにプロフィールが来ました。

============================(詳細は➰)==============================

⭐️宇月 誓(うづき せい)

「好きなもの:チカと名都⇔嫌いなも:嫌いというか二人以外はどうでもいい」

チカへの執着ばかりに焦点当てられていて見逃しがちですが、宇月はちゃんと弟である名都の事が好きで大切に思っています。そして名都も兄である宇月の事を大切に思っていることが26巻で描かれています。簡単には他人の事を好きにならない二人が例え母が違えど、同じ屋根の下でたくさんの時を共にしながら育ってなくても、ちゃんと兄弟の絆を不器用ながらも紡いでいました。

誰かを想う気持ちをしっかりと言語化した途端にすごく泣きたい衝動に駆られるのはあんにんだけじゃないはず…

⭐️我孫子 唯司(あびこ ゆいじ)

「好きなもの:純粋で哀れで愚かな人間⇔嫌いなもの:自分の暴力性に無自覚なバカ」

「我」「唯」「司」、名前からして唯我独尊で、性格にドンピシャり。

我孫子からしたら、チカと宇月は自分の好きなものに当てはまってて、さぞ二人の事が面白くて楽しかったはず。バチとして哲生の良い感じに腹に食い込んだパンチに見舞われてしまったけど🙈

第25巻で宇月が過去にチカが喧嘩した動画をネットにアップしようとしていた時に、我孫子に自分の暴力性には自覚をしていると言っていたのは、我孫子の嫌いなもことを知っているからそう言ったのか〜と納得。

「哲生」

#107のタイトル「月と太陽」は、「宇月と哲生」を指していて、チカにとっての二人の存在を比喩してつけられたタイトルになっていました。

ーチカの隣にいたくて、独り占めしたくて一緒に落ちた宇月

ーチカの幸せを願い、いつでも明るい場所に引っ張りあげようした哲生

一緒に落ちたらひっぱり上げてやれねぇだろ

俺はチカの逃げ場なんだよ 安全なとこにいねぇと意味ねぇだろうが

お前の友だちの定義なんて知らねぇし

お前は一緒に落ちる覚悟決めてんのかもしんねーけど

こっちは明るい場所であいつの隣にいる覚悟決めてんだよ

ナメんな

引用:ジャンプコミックス『この音とまれ!』第26巻(2022) #107 月と太陽 著者:アミュー 出版社:株式会社集英社

みっつーが家の事情でみんなと一緒に箏の練習ができず心が壊れかけた時も、そして今回の事件の時も、ダチの一番ピンチの時は物理的にも精神的にも真っ先に助けてくれる、なおかつしっかりと自分の頭で考えて、時には大人に頼る。

「情熱的だけど理性的」という哲生の人間性がはっきりと行動によって具現化されて、読んでて感服しました。

いやぁぁぁぁぁ…かっこよすぎん?

大人でもまずは自分の頭で考え、自分だけではだめそうなら素直に他の人にお願いする、という簡単な事だけど、できてる人少なくないよ??

あんにんもそんな素敵な大人を目指してたのですが、ハハッ…

どこで道間違えたぁぁぁぁぁ.°(ಗдಗ。)°.(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

チカとさとわの恋模様

もどかしいままではありますが、恋模様に変化があったチカとさとわ。

タイミング的問題はさておき、お互いだーい好きと伝える事ができました🎉

意識しまくってるさとわとは対照的に穏やかなチカ。

さとわに対する気持ちを衣咲に話した時のチカのセリフは、メモに書き出してずっと持ち歩きたいと思うほどの名ゼリフでした。

「恥ずかしいこと」にしたくないって思ったから

好きって言ってもらえんのも 好きって伝えることできんのも

俺はすげぇ幸せだって思えたから

引用:ジャンプコミックス『この音とまれ!』第26巻#110(2022) 和 著者:アミュー 出版社:株式会社集英社

将来おばあちゃんになった時、孫がもし大切な人との関係で悩んでいたら同じ事を伝えてあげたいっっ。

もどかしいもどかしい二人の恋の行方の決着は全国大会後ですかね、ふふふっ˚✧₊⁎❝᷀ົཽ≀ˍ̮ ❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚

まとめ

名ゼリフ量産巻であった26巻。一番重くてしんどい内容の峠はこれで乗り越えたと考えたい。

我孫子はさておき、宇月への同情心もあり、せっかく登場した魅力的な2人の登場人物、今後もどこかのタイミングで登場して欲しいし、救われて欲しい。

また、ここでは書ききれないし、割愛しますが、『あい』って色んな漢字や英語に変換できて、色んな解釈ができる事に感動。

全国大会でどんな波乱?や感動が巻き起こるか、はたまた宇月と我孫子は再登場するのかにますます期待です❣️

第26巻も大切に読ませていただきました。

ばいちゃらっ

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