あんにんです🍮…
あんにん豆腐の絵文字今度作ったるぅぅ(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
10月4日に発売された『この音とまれ!』の最新刊、第25巻。
第25巻の醍醐味は何と言っても、表紙だ!表紙だ!表紙だ!
そんな“表紙に込められた意味”に触れつつ、第25巻をレビューしていきたいと思います。
📖ネタバレすれすれあらすじー宇月がチカに執着する理由とは・・・?
【前半】
チカのおじいちゃん家を襲い、チカに濡れ衣まで着させた犯人が宇月だと知って動揺する百谷。
変に話が広がって関係が拗れる前に、先にチカに宇月との関係を説明した方がいいと、哲生は百谷に助言をする。
初めは迷い苦しまうも、由永と哲生の力強い言葉に背中を押され、部活後の帰り道にチカに宇月との関係を話そうとした。けれども、それは宇月の突然の来訪により、遮られてしまった。
チカと会えて喜ぶ宇月とは対照的に、警戒する時瀬高箏曲部のみんな。
案の定、宇月は自分と百谷の関係を時瀬箏曲部のみんなに言ってしまい、先越された百谷はみんなとの関係が終わってしまうのでは・・・と泣きそうな表情を浮かべる。
そんな百谷の不安とは裏腹に、箏曲部のみんなは驚き戸惑いつつも、百谷の心中を察し、百谷のことを励ます。
百谷と自分の関係をネタに、時瀬箏曲部のみんなを強く動揺させる予定だった突然の訪問は失敗に終わったが、チカの一連の言動を見た宇月は、チカは昔と変わってないと確信し、チカを“取り戻す”計画を着実に進めていた。
【後半】
翌朝、チカが教室へ入った途端、急にシーンとなり始めるクラスメイトたち。
教室の雰囲気がおかしいと感じたチカに、さとわの友達から原因となるある映像を見せてもらうことに。動画の内容は過去にチカが喧嘩していた時の映像だった。
時瀬高校箏曲部を特集した番組が放映された直後だったこともあり、噂の広がりと共に事態がどんどん悪化していき、とうとう部活禁止とまでなる。
自分一人のせいでみんなに辛い思いをさせたくないチカは、滝浪先生に退部届を提出するも、全国大会で弾く曲『和』は、自分がいなくても成立する曲だから大丈夫と言うチカに、滝浪先生は激怒してしまう。
そんなチカにさらなる追い討ちをかけるように、箏曲部のみんなや、哲生の写真と共に、“待ってるね”の宇月からのメッセージ。
直ぐ様宇月の所へと向かったチカは、宇月にもう宇月たちの所には戻らない、誰にも手を出さないで欲しいと土下座をして懇願する。
想いは届かず、宇月は“我孫子に自分を殴らせ、その後警察を呼び、自分はチカに殴られたと証言する”というチカを再び陥れる計画を実行しようとした。
計画が実行されようとしたその時、チカの後ろをこっそり付いて行き、はじめはチカの邪魔にならないようにと、事の一部始終を見守っていたさとわが助けに入る。
一方、チカとさとわがいなくなった事に気づいた哲生と箏曲部メンバーも、哲生がチカのスマホに念の為仕込んでおいたGPSで二人の後を追おうとしていた。
👀見どころ①回想シーン
25巻では回想シーンが多く描かれていて、その回想シーンによって“宇月と言う人間性”がどんどん浮き彫りにされていく感じの構成となっています。登場する回想シーンは↓以下↓の通り。
百谷の回想シーン:宇月との出会い
宇月の回想シーン:チカとの出会い
チカの回想シーン:お父さんとおじいちゃんとの思い出(こちらの回想シーンは宇月と関係性なしです)
特に宇月の回想シーンでは宇月がチカに執着するようになったきっかけが描かれいる大事なシーンなのですが、宇月がチカに執着する気持ちも何んとなくわかる…わかってしまう。。
だってチカがえぐ優しいもん!!あれはしょうがない。宇月は悪くない、チカが悪かった。
男でも惚れてまうって。。うっふぅん˚✧₊⁎❝᷀ົཽ≀ˍ̮ ❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚
まーそんな男でも惚れてしまう言動をとったチカを見て、宇月が涙を流してしまうのですが、あんにんも心が泣きました。というか叫びました。
チカと両思いで、多分最後絶対チカと結ばれるであろうさとわちゃんが地球から月までの距離くらい羨ましいのですが。他人に対してあの優しさよ?彼女とか恋人とか家内とか絶対めちゃめちゃ大事にされるやつじゃん。何それ、同じ女として羨ましいすぎるクソがっ
一方、そんなみんなから愛されているチカの回想シーンでは、こちらは宇月ではないのですが、“チカ父の人間性”がチラリと垣間見ることができました。
前24巻まではただ単に獣以下の酷い父親とめちゃめちゃ嫌っていたのですが、チカの回想シーンで“自分がこんな酷い父親だと知りたくなかった”と泣きながらチカに言う場面など、所々共感せざるを得ない感情の部分が多く、チカ父に対する印象がほんの少し変わりました。
それでもチカに負わせた傷を考えると罪が深すぎて到底許せないけどねっ!(╹◡╹♡🌋)
👀見どころ②表紙
第25巻のキー内容は何と言っても「宇月とチカの関係性」であるとあんにんは思ってます。そして冒頭でも書いたのですが、その内容を表紙1枚で綺麗にストレートに表現されていると感じました。
ズバリ、その表紙とは“宇月が黄色水仙の花束を抱えている”イラストとなります。
〜水仙全般の花言葉〜
🌼自己愛/自惚れ
🌼尊敬/希望
〜黄色水仙花言葉〜
🌼私の愛にこたえて/私のもとへ帰って
宇月の回想シーンにて、宇月がチカに対して憧れを抱いていて、なおかつモノクロな自分の日常の中の希望でもあったことがわかります。
“またチカと一緒にいたい、チカは私といるべき、チカの居場所を私の所しかないようにしたい”、という宇月歪んだ思いが、黄色の水仙がうまく表現しているとあんにんは感じました。
作者アミューさんによると、第25巻に収録されている第103話の没タイトル「月色のスイセン」のイメージイラストを表紙にしたとの事で、月色は多分宇月の”月”からとっているのかと🌙
宇月の”月”という字が名前に含まれている事といい、黄色水仙の花言葉といい、宇月にドンピシャすぎますな。。物語の展開、キャラ設定をアミューさんが最初から少し考えていたか、あるいはたまたまピタリと当てはまっただけなのか。。
どうであれ、第25巻のキー内容:“宇月の想い”と綺麗にリンクした表紙で、描かれた意味がわかるときっと誰もが納得する素敵な表紙でした🌼
👀見どころ③ラストシーン
宇月から箏曲部関係者一人一人の写真と「待ってるね」のメッセージが送られてきて、チカは宇月に会いに行きます。
“喧嘩する時のチカが一番チカらしい、だからまた戻って来て欲しい。戻って来てくれたら誰も傷つけない”と言う宇月に、チカは“今自分には琴がある、箏曲部のみんなと一緒にいたい、だからもう戻らない。誰にも手を出さないで欲しい”と土下座して懇願します。
一気に話が展開され、一番盛り上がる場面。
宇月がまた最悪な計画を実行しようとした時はもう気が気じゃなかったです。
さとわちゃんがついて行ったのはわかってても、やっぱりこういうシーンって、わかっていてもちょっぴり不安になったりしますよねー。
ただあんにんは1点、土下座の表現がちょっと微妙でした。。
チカの心情は十二分に伝わりますが、土下座は「チカというキャラクターにそぐわない」、「表現と展開がありきたり」と感じてしまいました。。(気を悪くした方いらっしゃいましたら本当に申し訳ないです!あくまでもあんにん個人的な感想となります。)
土下座ではなく、唇を強く噛み締めながら深く頭を下げる、などの表現の方がしっくりくる…?と思いました。
すでに読み終わった方はどう思いましたでしょうか…?
📝総まとめ
相変わらず表情の描き方が神すぎてついつい感情移入して読んでしまい、辛かった、、
あんにんとしましては、過去2位しんどい内容で、チカが乗り越えなければならない、しっかりと精算しなくてはいけない宇月との関係性がぎゅっと詰まった巻でした。(ちなみに1位はみっつが家のことで部活練習があまりできなくて悩んでた内容が一番辛かったです。思い出しただけでもしんどい、、)
そして、とにもかくにも“表紙”が素敵!
意味がわからなかった時も、宇月が色鮮やかな黄色の花束を持って微笑む表情がなぜかすごく印象的で気になってました。そして意味がわかった後は納得度が高すぎて「あ〜、あ〜、なるほどね…」ってついデカい独り言しゃべちったぜε-(´∀`; )
『この音とまれ!』という物語において、避けては通れないつらーい内容の第25巻でしたが、今回も大事に読ませていただきますました〜!
=今回レビューはここまで!=🍮…けっ。